報酬ゼロも覚悟？歩合制のメリット・デメリットと向き不向き

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1. 歩合制とは？固定給との違いを解説

まず「歩合制」の働き方がどういうものか、基本からおさらいしておきましょう。

固定給との大きな違いは？

会社員として働く不動産営業の多くは「固定給＋歩合」です。
つまり、売れても売れなくても一定の月給が保証されつつ、成果に応じたインセンティブが追加されます。

一方、「完全歩合制」の不動産エージェントは、成果が出なければ報酬ゼロ。
成約が1件もなければ、1円も入ってこないシビアな世界です。

ただしその分、成約1件あたりの取り分が非常に高いのも特徴。
物件の仲介手数料（家賃1ヶ月分など）の50〜90%がそのまま自分の報酬になるケースもあります。

報酬の仕組み（例）

たとえば、家賃9万円の物件を成約した場合：

• 仲介手数料：9万円
• 歩合率：70%の場合 → 自分の報酬は 6万3,000円

このように、1件で数万円〜十数万円の報酬が発生するため、
副業でも月2〜3件成約すれば、月10万円以上の副収入が見込めるのが魅力です。

フリーランス的な働き方

歩合制のエージェントは、会社と「業務委託契約」を結んで働く、いわば個人事業主の不動産屋。
勤務時間も勤務場所も自由で、出社義務もありません。

最近では、LINEやZoomなどを活用した「オンライン仲介」も増えており、
在宅・地方在住・子育て中でも取り組める副業として注目されています。

2. 歩合制のメリット｜自由と高報酬の可能性

歩合制の最大のメリットは、「時間に縛られずに高報酬を得られるチャンスがある」という点です。
会社員とはまったく違う自由度と成果報酬の世界が広がっています。

働く時間・場所は自分次第

歩合制エージェントは、勤務時間の指定も出社義務もありません。
LINEでの対応や物件提案、申し込みサポートなど、すべてオンラインで完結可能な仕組みも整いつつあります。

実際、以下のようなライフスタイルで活動している人もいます：

「スキマ時間だけで対応できる」柔軟さが、副業として人気の理由です。

成果が出れば、収入は青天井

1件の成約で数万円〜数十万円の報酬が入るため、
たとえば、副業で月2件成約すれば月10万円、5件成約で月30万円といった収入も現実的。

しかも在庫を抱えたり仕入れの必要がないため、リスクも低めです。
「ストック型」ではなく「フロー型」ですが、安定した集客導線を作れば、半自動化も目指せます。

提案力やコミュニケーション力が活きる

歩合制の働き方は、「ガツガツ営業」よりも「信頼構築」や「相談対応」が重要です。
人の話を聞く力、共感する力、提案する力が、そのまま成果に直結します。

つまり、「人と話すのが好き」「誰かの役に立ちたい」という気持ちが強い人にとっては、
自分の性格やスキルを最大限に活かせる働き方と言えます。

3. 歩合制のデメリット｜向き不向きが分かれる理由

自由で高報酬も可能な歩合制ですが、当然ながらデメリットやリスクも存在します。
とくに、未経験から始める方にとっては「成果が出るまでの時間」が大きな壁になることもあります。

成果が出るまで“収入ゼロ”の期間がある

歩合制は「成約＝報酬」です。
つまり、最初の1件を成約するまでは、どれだけ時間を使っても報酬はゼロ。
これは、固定給のある仕事と比べて大きな違いです。

最初のうちは、問い合わせ対応や物件提案などに時間がかかる一方、
報酬に直結しない日も多いため、「メンタル的にしんどい…」と感じる方も少なくありません。

自走力・継続力が必要

歩合制の働き方は、いわば成果がすべて”の世界。
そのぶん、自分で学び・行動し・改善する力（＝自走力）が問われます。

✔ 何から始めればいいかわからない
✔ モチベーションが続かない
✔ 成果が出る前にやめてしまう

こうした理由でフェードアウトしてしまう人も、実際には多くいます。

“合わない人”の特徴とは？

歩合制に向いていない人の特徴は、以下のとおりです：

• 安定した月給がないと不安な人
• 指示がないと動けない人
• 成果が出るまで待てない人
• 人とのやり取りが苦手な人

逆に言えば、自分で動ける人・柔軟に考えられる人には向いている働き方です。
副業として始める場合も、「すぐに稼げる」というより、数ヶ月かけて育てる副業として捉えるのが大切です。

4. 副業で歩合制を始める際のポイント

歩合制の不動産エージェントは、副業としても始めやすい一方で、戦略と準備が重要です。
以下のポイントを押さえておくことで、ムリなく成果を目指せるようになります。

「提携先」の選び方がすべてを決める

どの会社と契約するかで、活動内容・報酬・サポート体制が大きく変わります。

チェックすべきポイント：

• 初心者向けの研修やマニュアルがあるか
• オンライン完結できる仕組みがあるか
• 営業ノルマがなく、自分のペースで働けるか
• 提案や内見など、バックアップ体制があるか

あなたに合った提携先を選べば、未経験でも安心して始められます。

小さく始めて、コツコツ継続する

最初から「月に何件も成約しよう！」と気負う必要はありません。
むしろ、週2〜3時間からでもスタートできるのがこの仕事の強み。

LINE対応や物件提案など、スキマ時間に無理なく取り組みつつ、
少しずつ仕組みや導線を整えていけば、自然と成果が出てきます。

ひとりで抱え込まない

副業で始めるときこそ、「わからないことを誰かに相談できる環境」が大切です。
提携先にフォロー体制があるか、経験者に質問できる場があるかを確認しましょう。

実際に僕も、最初の数ヶ月は右も左も分からず、
相談できる環境があったからこそ続けられました。

このような準備と環境さえあれば、
副業でも“成果が出せる歩合制”は、あなたの武器になる働き方です。

まとめ｜歩合制の仕組みを理解して、自分らしい働き方を選ぼう

歩合制の不動産エージェントは、
「時間や場所に縛られずに働きたい」「収入をもっと伸ばしたい」そんな人にとって、理想的な働き方のひとつです。

報酬ゼロのリスクや、最初の準備が必要なのは事実ですが、
そのぶん、自由と可能性にあふれた副業・キャリアでもあります。

✅ 成果報酬だからこそ、がんばり次第で収入が伸びる
✅ スキマ時間でも続けやすく、本業と両立できる
✅ 提案や相談スキルが活きる、やりがいのある仕事

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児玉 和也

ブログ運営者

2023年2月より、WEBデザイナーと並行して不動産エージェントとしての活動を開始。知識ゼロからのスタートにも関わらず、1年半で月間売上140万円を達成。 現在は、大手エージェント会社で講師を務めながら、未経験からエージェントを始めたい人に向けた情報発信やコミュニティづくりも行う。 趣味はソロキャンプ。自然の中でのんびり事業アイデアを考えるのが好きです！